AIに資料を作らせたあと、何を直せば相手が決められる資料になる?
この記事では、自分のサービスについて、読み手と最後の判断を一文にするところから、実際の仕事へ置き換える手順を整理します。
見た目より先に変える一枚
「SNSを総合的に支援します」だと、何を頼めるのか分からない。
「撮影済み動画から投稿三本を作ります」なら、自分の素材を渡すところまで想像できる。
同じサービスでも、説明の仕方でこれだけ違います。
ChatGPTに、スライドを作って、パワーポイントなどへ書き出せる機能が加わりました。
だからこの記事では、資料作成のためだけに別の道具へ移る前に、どこまで頼めるのか。
そして、綺麗にできた資料をどう直すのかを、五枚の見本で説明します。
最初に一枚だけ見てください。
「SNS運用を総合的に支援します」。
これだけだと、投稿を作るのか、撮影するのか、相談に乗るのか分かりません。
そこで「撮影済みの動画から、投稿用の三本を作ります」に変える。
相手が渡すものと、受け取るものが一度に分かります。
これは今回の説明用のサービス例です。
実際の募集や販売条件ではありません。
新機能でできること
十月十六日付の公式案内では、ChatGPT Slidesは会話、ファイル、構成案からプレゼンテーションを作れます。
文章や図形を直接直したり、AIに変更を頼んだりすることもできます。
ウェブ版ではパワーポイント、PDF、Googleスライドへ書き出せます。
ただし、すべての無料アカウントで使えるという発表ではありません。
Spaceを利用できる対象のPro、Business、Enterpriseへ順次提供されています。
画面にまだ出ていない方は、その条件を先に確認してください。
始める時はWorkで、Spaceにプレゼンテーションを作って、と頼みます。
でも、ここで「いい感じの営業資料を作って」だけで進めると、肝心の条件をAIに想像させてしまいます。
この記事では、どの機能を何回押すかより、何を渡すと提案の中身が変わるかを、同じ例で追っていきます。
最初の依頼文
AIに営業資料を頼む時は、枚数の前に、相手に何を決めてほしいかを書いてください。
例えば「おしゃれな五枚の資料」ではなく、「撮影はできるけれど投稿まで進まない店主が、動画編集を依頼するか判断する五枚の資料」です。
次に、渡すもの、返すもの、含まないものを加えます。
この例なら、撮影済み動画を受け取り、縦動画三本と紹介文を返す。
現地撮影と投稿代行は含まない。
料金と納期は、決まっていなければ未定と書く。
相手と判断と条件。
この三つがあると、ただサービスを褒める資料から、依頼できるか検討できる資料へ変わります。
存在しない実績をAIに足させる必要もありません。
まず、最後に相手が何を決めるのかを一文にしてみてください。
五枚がつながる順番
見本の一枚目は、撮影済みの動画が投稿にならず残っている状態です。
二枚目で、素材を渡すと何が返るかを見せます。
三枚目は作業の流れ。
素材受領、一本目の確認、残りの制作。
この順です。
四枚目は範囲と条件。
五枚目で、依頼を考えるなら何を用意するかを伝えます。
大事なのは、五枚とも別々に格好よくすることではありません。
一枚前を見た人が次に聞きたいことへ答えることです。
何ができるのかが分かったら、次は自分の素材でできるのか。
できるなら、どう進むのか。
その後で条件を確かめる。
この順なら話が戻りにくくなります。
サービスの紹介資料に「高品質なコンテンツを提供」とだけ書いてあったら、何が返ってくるかはまだ分かりません。
ここを三つの縦長画面と紹介文の紙に置き換えます。
画面一つ目はよくある質問、二つ目は選び方、三つ目はやり方。
すると、三本が単なる本数ではなく、どんな内容の投稿になるかまで想像できます。
作業の流れを説明するページも、「丁寧に進めます」ではなく、最初の一本で方向を合わせるところを大きくする。
依頼する側が不安なのは、完成まで何も見られないことかもしれないからです。
綺麗な形容詞を増やすより、相手の不安に答える場面を一つ足す。
この直し方は、営業資料だけでなく、勉強会の案内や社内提案にも使えます。
ここまでの構成と依頼文は資料にまとめています。
ここからは、出来上がった後にどこを直すかまで見ます。
ここを知っておくと、生成し直すたびに全部変わるのを減らせます。
一枚だけ直す
AIが作ったスライドを直す時、「全体をもっと分かりやすく」とだけ頼むと、残したかった部分まで変わることがあります。
直したい一枚と、読む人が困る理由を指定してください。
例えば、作業の流れを説明する一枚で、矢印が四本に分かれていて、どこから始めるか分からない。
「この作業フローの一枚だけ、素材受領、一本目確認、残り制作の順にしてください。
作品の見本と、最後の案内のページは変えない」。
これなら変更する範囲が伝わります。
文字が小さいなら、すべてを小さくして詰めるのではなく、一枚で伝える答えを一つにします。
図は綺麗かどうかだけでなく、順番や違いが読めるかを見る。
修正の言葉は、見た目の好みより、読者がどこで迷うかから作ると具体的になります。
書き出した後が最後の確認
AIで資料を作ったら、最後は相手へ渡すファイルを開いてください。
編集画面で綺麗でも、書き出したファイルで同じとは限りません。
パワーポイントで開いて、長い日本語が切れていないか。
PDFにしたら図と注釈が重なっていないか。
リンクが必要な所は実際に開くか。
相手に渡す形式で確認します。
この見本なら、特に四枚目の「含まない作業」が落ちていないかを見ます。
見た目を整えるためにこの条件が消えると、依頼した後で認識がずれます。
逆に、細かい説明を全部一枚へ詰める必要もありません。
判断に必要な条件を本編に、詳しい補足を別ページに分ければいいんです。
完成の基準は、スライドが五枚できたことではありません。
初めて見る人が、何を頼めるか、何を用意するか、次にどうするかを答えられること。
まず一つの説明メモで、この五枚を作ってみてください。
そこで相手の疑問が一つ減れば、AIに作らせる意味が出てきます。
最初に試す一件
自分のサービスについて、読み手と最後の判断を一文にする。
自分の条件へ置き換える依頼例
あなたは提案資料の編集者です。
以下の事実だけで5枚の資料を設計してください。
読み手:撮影はできるが投稿まで進まない店主。
判断してほしいこと:撮影済み素材の編集を依頼するか。
受け取るもの:撮影済み動画。
返すもの:縦動画3本と紹介文。
含まないもの:現地撮影、投稿代行。
料金・納期:未定。
推測で追加しない。
順番:1困り事、2受け取れる物、3進め方、4範囲と条件、5用意する物。
各ページは答え一つ・見出し一つ。
実績・顧客の声・売上は作らない。
最初に構成を返し、承認後に編集可能なスライドにしてください。
よくある質問
ChatGPTに「5枚」と頼むだけでよいですか?
先に読み手と、最後に決めてほしいことを渡します。
例では、撮影済み素材の編集を依頼するか判断してもらうため、返す物・範囲外の作業・未定の条件まで示します。
資料の一部だけ直したい時は?
直したい1枚と、読み手が困る理由を指定します。
残す作品見本と最後の案内も明示し、全体の再生成で必要な条件を失わないようにします。
実際の解説と、資料を説明する練習
依頼する条件から修正・書き出しまでの流れは、この回の解説動画「ChatGPTで伝わる営業資料を作る頼み方」でも確認できます。
資料ができたら、今度は相手へ口頭で説明する練習へ進めます。自分の仕事を1分で説明する練習法では、誰に何を提供するかを短く伝え、質問が残る箇所を見直す方法を扱っています。
実践シートを受け取る
公式LINE「ソウタのAIインスタ大学」で「伝わるスライド」と送ると、「提案スライドの依頼文・5枚構成・修正チェック」を受け取れます。
出典・提供条件
機能・対象プランは収録原稿の確認日(2026年10月17日)時点です。
説明に使うサービスや数値、会話は自主制作の見本であり、AIサービスの実出力や受注実績を示すものではありません。

