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【AI提案書】その結論、根拠はどこ?資料3枚から比較表を作る方法

AIの提案書、根拠はどこ?資料3枚から判断できる表へ

AIが作った提案書を見て、「もっともらしいけど、この結論はどこから出たんだろう」と思ったことはありませんか。今日は、資料3枚から、根拠をたどれる1枚の比較表を作ります。長い文章をきれいにまとめることより、あとで自分が判断できることを目指します。

まず見本です。架空の小さなイベントで、A会場とB会場を選ぶ場面を考えます。資料1にはA会場の料金と設備。資料2にはB会場の料金と設備。資料3には、主催者が今回大事にする条件があります。実際の見積もりではなく、比較の作り方を説明するための例です。

条件は、参加者20人、駅から歩けること、机を使って作業すること。Aは料金が低いけれど、机の数が不明。Bは机の数が足りると書かれているけれど、料金が高い。ここでAIに「安い方を選んで」とだけ頼むと、Aを勧めるかもしれません。でも今回、机が足りなければ、そもそも開催できないんです。

この話を考えるきっかけになったのが、10月30日に英国政府が公表したPlanAssistの案内です。建築許可の審査に必要な申請書や方針などをまとめ、担当者の確認を助ける取り組みです。英国の行政向けの事例で、日本でそのまま使えるサービスの紹介ではありません。

政府の発表では、初期の試験で主要な審査作業にかかる時間が58%短くなったとされています。ただし、これを「どんな仕事も58%短くなる」と読むことはできません。担当者が確認し、判断する責任も残っています。注目したいのは大きな数字だけではなく、判断に必要な情報を集めて、根拠をたどれるようにする設計です。

では、会場の例に戻ります。比較表の列を、料金、条件への適合、根拠、未確認の4つにします。A会場の料金には資料1の該当文を結びます。机の数には「不明」と書く。B会場の机の数には資料2の該当文を結ぶ。そして、主催者の条件である「机を使う作業」は資料3から持ってきます。

この表を見れば、Aが安いことと、Aで開催できることが別だとわかります。AIの役目は、最初からAかBを断定することだけではありません。判断が変わる未確認事項を見つけることも、仕事になります。

依頼文を読みます。「資料1から3だけを使って、会場AとBの比較表を作ってください。列は料金、必須条件への適合、根拠となる資料名と該当文、未確認事項です。書かれていないことは推測で埋めないでください。最後に、現時点の仮の推奨と、その推奨が変わる条件を1つずつ示してください。」

最後の「推奨が変わる条件」が大事です。「Bがおすすめです」で終わると、Aの机が確認できた後も、古い結論が残るかもしれません。「Aに必要な机が用意できるなら、料金面からAを再検討する」と書けば、次に何を調べるかが明確になります。結論を固定するのではなく、条件と一緒に持ちます。

ここで、根拠のチェックを実際にやってみます。表に「Aは20人対応」とあっても、原資料が「最大20人、椅子のみ」と書いていたら、机を使う20人の作業には足りない可能性があります。数字が一致しているだけで、意味まで同じとは限らない。人数、席の形、利用目的を一緒に読む必要があります。

もう1つの例は、価格の条件です。1時間の料金と、1日の料金を同じ列で比べていないか。清掃費や設備費が別なのか。AIが見やすい表にしたことで、異なる条件が同じに見えてしまうことがあります。だから原文へ戻れる欄を残します。表を作る意味は、原資料を捨てることではありません。

人が全部やり直すならAIを使う意味がない、と感じる人もいると思います。そこで、確認する順番を絞ります。まず、結論を変えそうな条件。次に、金額や日付。最後に、表現の細かい部分。全てを同じ重さで眺めるより、今回の判断に効く部分から見ます。これは、AIを信用しないためではなく、仕事として使うための見方です。

この方法は、会場だけでなく、道具の比較、投稿企画の比較、制作の依頼先を整理するときにも使えます。ただし、資料に含めてよい情報かは別です。お客さんの個人情報をそのまま広く共有する必要はありません。説明用なら架空の例にし、実務では権限のある資料に限定します。

そして、資料を更新したときには、どの結論が変わるかをAIに確認させます。「資料2の料金が変わりました。以前の比較のうち、変更が必要な行だけ示してください」。毎回、長い提案書を最初から書き直すより、判断が変わった場所を見つける方が役に立つ場面があります。

今日の配布資料には、架空の会場資料3枚、空の比較表、記入済みの見本を揃えました。元の資料と完成表を並べて、どの文を使ったかがわかるようにしています。自分の仕事へ置き換えるときは、最初に必須条件を1つ決めてください。「安い」より先に「できないと困ること」を決めます。

AIに判断を全部渡すか、何も任せないかの二択ではありません。情報を揃える、違いを見つける、未確認を出す。ここまで任せて、自分が決めるところを残す使い方もあります。今回の英国の事例から持ち帰りたいのは、まさにその設計です。

次に伝える相手が、比較表をじっくり読まない人なら、説明の形を変えます。次の回では、同じ情報を3コマの場面にして伝える方法を扱います。まず今日、自分の提案1つに「根拠」と「結論が変わる条件」を足してみてください。

今日の「根拠つき提案」は、記入例と自分で使えるワークをまとめています。概要欄の公式LINEで「提案の根拠」と送って受け取ってください。見ながら、自分の仕事1つに当てはめてみてください。

目次

今回のポイント

  • 比較表の各行を元資料の根拠に結ぶ
  • 推奨が変わる条件と未確認を残す
  • 料金の安さと条件を満たすことを分けて判断する

ワークで試す

1つの比較表の根拠を元資料へ戻って確かめる。

公式LINEに登録後、トークで「提案の根拠」と送ってください。
https://line.me/R/ti/p/@953mvaom

動画で見る

https://www.youtube.com/watch?v=uuhJJ4Sm1EY

※動画は2026-11-06 19:00公開予定です。

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