AI漫画は絵柄より先に。商品を伝える3コマの作り方
商品の説明をたくさん書いたのに、読んでもらえない。そんなとき、文字をもっと強くする前に、説明を3つの場面にしてみてください。今日は、AI画像を作る前に必要な、3コマの絵コンテを完成させます。
題材は、今回の説明用に作った架空の紅茶店「午後の余白」です。実在する商品やお客さんの体験談ではありません。紅茶を選びたいけれど、種類が多くて迷っている人がいる。そこで、飲む場面を聞く。最後に、選ぶ基準が1つ決まる。この3つを描きます。
先に完成形を言葉で見せます。1コマ目、お客さんが棚の前で「種類が多くて選べない」と迷う。2コマ目、店員が「いつ飲みたいですか」と聞く。3コマ目、お客さんが「朝、すっきりしたい」と答え、選ぶ基準が見える。商品を絶賛する話ではなく、迷いが変わる話にします。
AIで漫画を作るとき、絵柄から決めたくなるかもしれません。でも、「かわいい漫画を作って」とだけ頼むと、かわいいけれど何を伝えるものかわからない画像ができることがあります。最初に決めるのは絵柄ではなく、読み終わった人に何がわかってほしいかです。
今回は「紅茶の名前を知らなくても、飲む場面から選べる」です。これなら、難しい専門語を説明するより、質問する場面を見せる方が伝わりやすい。1枚のポスターと違って、コマの間に変化を置けるのが、場面で伝える面白さです。
1コマ目の役割は、困っている状態を見せることです。ここに商品説明を詰め込みません。棚、迷う表情、短い一言。それだけで状況が伝わるなら十分です。主人公を大げさに困らせて不安をあおる必要もありません。普段の小さな迷いから始めます。
2コマ目の役割は、見方が変わるきっかけです。店員が全部の種類を説明するのではなく、「いつ飲みたいですか」と聞く。知識を増やす場面より、選ぶ軸を渡す場面です。この1つの質問が、次のコマにつながります。
3コマ目の役割は、わかったことを見せることです。「この商品で人生が変わりました」ではありません。「朝に飲むものから見ればいいんだ」と、選べる状態になる。それなら、架空の売上やお客さんの成功談を作らなくても、商品の選び方を伝えられます。
この3つを、まず文章の絵コンテにします。コマ番号、人物の行動、背景、セリフ、伝えること。画像を作る前に、セリフを消しても、行動の違いで流れがわかるかを考えます。全コマで同じ人が正面を向いて説明していたら、漫画にする意味が弱くなっているかもしれません。
AIへの依頼文はこちらです。「架空の紅茶店の説明用に、3コマの絵コンテを作ってください。結論は、紅茶に詳しくなくても飲む場面から選べることです。1コマ目は選べず迷う、2コマ目はいつ飲むかを聞かれる、3コマ目は朝に飲む基準が決まる。各コマの行動、背景、短いセリフを分けてください。実在する漫画の人物や画風の模倣、効能、販売実績は加えないでください。」
画像を作る段階では、同じ人物であることが伝わるよう、服装や持ち物を揃えます。ただし、同じ絵を3回コピーするのではありません。立ち位置、視線、手の動きは場面に合わせて変える。統一するものと変化させるものを分けると、連続した話として読みやすくなります。
吹き出しの文字は、実際に小さく見て検査します。大きな画像では読めても、スマホの投稿で小さくなると、2行目が読めないことがあります。読めない文字を気合いで説明しようとせず、1コマで言うことを減らす。削った詳しい説明は、キャプションに回せます。
ここで大事なのは、画像に出ていることと、話していることを合わせることです。台本では朝の紅茶を説明しているのに、画像が夜の寝室になっていたら、意味がずれます。絵がきれいかどうかだけでなく、今回伝えたい場面になっているかを見る。生成されたから完成、ではありません。
今は画像AIの選択肢が増えています。先日のGeminiの事業者向け発表でも、ブランドの資料を使って見た目を揃える方向が示されました。ただ、道具が何であっても、今日の3コマの設計は先にできます。まだ使えない機能を待たず、文章の絵コンテを作っておけば、撮影や画像制作へ渡せます。
僕自身の発信でも、伝えたいことを増やすほど、相手が受け取る入口を整理する必要があると考えています。知っていることを全部話すのではなく、相手が今どこで止まっているかを見る。その小さな変化を、今回は3コマにしています。
配布用のワークには、今の例と空の3コマ欄を入れています。自分の商品に置き換えるなら、実際によく聞かれる質問を1つ選んでください。商品の長所を3つ並べるのではなく、迷い、きっかけ、わかったことの順にします。お客さんの顔や実話を使う場合は、その素材を使える条件も守ります。
そして公開した後には、「漫画だから伸びる」と決めつけません。何を読んでほしい投稿だったかに合わせて、保存や質問などを見ます。数字が取れなければ、取れないまま残す。絵柄が良かったのか、説明が伝わったのかは、次に1つずつ確かめます。
次の回では、その結果を次の台本へ戻す方法を扱います。今日作った1本を、ただ増やすだけで終わらせないためです。AIに漫画を頼む前に、読む人の迷いがどう変わるか。それを3行で書くところから始めましょう。
今日の「3コマ設計」は、記入例と自分で使えるワークをまとめています。概要欄の公式LINEで「3コマの設計」と送って受け取ってください。見ながら、自分の仕事1つに当てはめてみてください。
今回のポイント
- 困っている状態・質問・選べる状態を3コマにする
- 人物の一貫性と場面の変化を分けて指定する
- スマホで読める文字量と意味のつながりを点検する
ワークで試す
読む人の迷いが変わる3つの場面を書く。
公式LINEに登録後、トークで「3コマの設計」と送ってください。
https://line.me/R/ti/p/@953mvaom
動画で見る
https://www.youtube.com/watch?v=O89ESBwilSE※動画は2026-11-07 19:00公開予定です。

